Glossierの検索広告の状況を解説

ベースにしている記事は2019年6月の数字をベースとしているので、出来るだけ直近の数字も入れるようにします。

https://www.storegrowers.com/glossier-google-ads/
1/ まずトラフィックだが、Similar Webを見ると2019年6月では大体200万訪問数を達成。

そのほとんどがダイレクト(44%)と検索(39%)。

Instagramが強いイメージだが、実際は9%のトラフィックしかソーシャルから来ていない。
1.1/ 直近の数字も似ている

・2020年7月の訪問数:211万

流入
・ダイレクト:39.9%
・検索:45.5%
・ソーシャル:6.7%

平均滞在時間がほぼ2倍になったのはすごい。
2/ 検索トラフィック

2019年6月時点:
・オーガニック:85%
・広告:15%

2020年7月時点:
・オーガニック:64%
・広告:36%
3/ リファーラルからの流入は2019年6月では4%、2020年7月では3%

直近ではNarvarと言う配送トラッキングとIntotheglossからの流入が圧倒的に多い。

Buzzfeedが3位に入っている理由はアフィリエイトでプロモーションをしているから。
4/ そしてここから広告周りの話に入るが、ソース元が有料なものが多いので、基本的には2019年6月のデータとなります

そのため、重要なデータポイントは2019年6月時点では15%(約11.7万訪問)が検索広告から来たこと。
5/ この11.7万訪問を獲得するためにGLossierは恐らく$85K(約900万円)を使っていると予測されている

詳細は続きのスレッドをご覧ください。
6/ GlossierのGoogle検索広告のキャンペーンストラクチャー

最も高いレイヤーではGlossierとGlossier Playがあり、その一つ下の階層ではブランドとノンブランドのキャンペーンに別れている。

そしてその下ではACQ(新規獲得)とCRM(リターゲティング)に分かれている。
7/ Glossierはアメリカ以外にイギリス、カナダ、フランスで広告キャンペーンを行なっている

ストラクチャーは同じ。イギリスのACQキャンペーンの事例はこちら:
・UK_Google_Brand_ACQ_P_Main_General
・UK_Google_Brand_ACQ_P_Skincare_Product
・UK_Google_Brand_ACQ_P_Makeup_Product
8/ ブランドキャンペーン

ブランドキャンペーンはブランド名(glossier)がキーワードとして使われるキャンペーンのこと。

以前紹介したキャンペーンストラクチャーをGlossierのサイト構成と比較すると、非常に似ている。
9/ Glossierの場合は8割の検索がブランド名が含まれていて、20%はノンブランド

プロモーションコードの検索が多いのと、ほとんど検索されているものが特定の商品。
10/ そしてプロダクト名によってCPCの差がかなりあることが分かる

「Glossier lip gloss」はリップグロスという大きなカテゴリーの商品なので、CPCが$1.87。

逆に「Glossier cloud paint」はコスメとして存在しないカテゴリーなので、CPCが6分の1の$0.31。
11/ 商品名にカテゴリーをつける良い理由は、かなり良いSEO効果になる

「lip gloss」を検索すると、オーガニックのランキングでGlossierが1位になる。
12/ 実際の広告を見ると、簡潔に優位性を伝えながら、色んなベネフィットを紹介している

コールアウト表示オプションでは$30以上だと配送が無料になること、返品が無料でできることを伝えている。
13/ サイトリンク表示オプションでは新プロダクトのプロモーションをしているケースもある

この場合はBrow Flickがローンチしたので、それをプロモーションしながら、そのしたのIconic Brow DuoをクリックするとBrow Flickが含まれたバンドル商品を売っている。
14/ フランスで出した広告は実は英語で出している

Glossierの負担を最小限にするために行うためにこうしていて、「フランスに配送している」という文言を入れているだけ。

この手法は上手くいくブランドと上手くいかないブランドがある。

大体違う言語だとCTRが低く、Quality Scoreも低い傾向。
15/ 広告からのLP

Glossierはここの部分にかなり投資をしている。ほとんどの検索広告はトップページ、もしくは特定のプロダクトページに行くようにしている。

LPのデザイン、プロダクト情報(中身、使い方など)、本音に見えるレビューが各ページに含まれている。
16/ ノンブランド検索広告

Glossierの場合はスキンケアのキーワードに特化したノンブランドキャンペーン。

CPCが大体$2ぐらいで平均注文額が$35ぐらいと推定すると、一発目の購入で黒字化するのは厳しいだろう。
17/ ノンブランドの広告

「eye pencil」を検索すると、ブランド広告とは違って、ちゃんと商品の説明を広告テキスト文に含まれている。

商品名はHeadline 2でしか言わないのは、よりベネフィットをノンブランド広告では強調するべきだから。
18/ それ以外にGoogle ShoppingやYouTube広告を出しているが、そこまでのトラフィックではない
19/ 総合的にGlossierはGoogle広告でお金儲け出来ているのか?

まず想定する数字周り:
・返品率:1%(引用:Emilyさんインタビュー)
・マージン:80%(引用:Euromonitor)
・平均注文額:$35
19.1/ 80%のマージンの推定するために利用したソースはEuromonitorがプレミアムコスメブランドのマージンは大体75%と言っていて、GlossierはD2Cブランドなので80%と想定している
19.2/ 平均注文額が$35と推定した理由はGlossierプロダクトの値段のレンジが$12〜$35で、無料配送が$30だから。
20/ まず全ての利益分をCACに注ぎ込むことを想定すると、こんな数字になる

参考までに計算式↓
・CAC = AOV x Gross Margin($35 x 80% = $28)
・Sales = Ad Spend / CAC
・Conversion Rate = Sales / Clicks
・Profit = Revenue x Gross margin - Ad Spend
・ROAS = Revenue / Ad Spend
20.1/ CACが$28だった場合、毎月$106Kの売上でブレイクイーブンの状況になる

これは現実的ではないので、色んなパターンのCACを見てみよう
21/ CACを$2.8〜$28のレンジで設定した場合

間をとって利益率の50%の$14を今回シミュレーションで使う。

毎月$212Kの売上、$85Kの利益、ROASは2.5倍だが、これはリピート率を見ていない。
22/ 2018年のインタビューでGlossierのEmilyさんは売上の50%がリピート購入から来ていると発言している

リピーツ売上が0%〜50%で見ると、このような形になる)。

40%ぐらいのリピート率を想定すると、$85Kの広告が$300Kの売上、ROASが3.5倍、$156Kの利益となる。
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